2026.09.29
壁紙印刷の「糊あり・糊なし」はどう選ぶ?用途別に違いを解説

はじめに:壁紙印刷は「糊あり・糊なし」どちらを選べばいい?
こんにちは!
「とまとの壁紙印刷屋さん」です!
当店では日頃、全国から壁紙印刷を承っていますが、
法人、個人のお客様から
壁紙印刷は「糊あり・糊なし」どちらを選べばいい?
といったお問い合わせをよくいただいています。
今回の記事ではこれらの疑問に分かりやすくお答えしようと思います。
最初に結論を申し上げると、
どちらが優れているというものではなく、
施工方法、壁面の状態、使用期間、原状回復の必要性などによって適したタイプが異なります。
さらに重要なのは「糊付き=剥がしやすい」ではないということ。
糊付き壁紙は施工が簡単なため、剥がすのも簡単だと思われがちですが、
「再剥離可能なタイプ」と「強粘着タイプ」があり、
使い方を誤ると原状回復などの際にトラブルになりかねません。
この記事では、糊なし壁紙、糊付き壁紙の特徴のご紹介から、
正しい選択方法まで解説いたします。ご注文前にぜひ参考にしてください。
糊なし壁紙とは?
糊なし壁紙は、壁紙自体には接着剤が塗布されておらず、
施工時に適切な接着剤を使用して貼り付けるタイプです。
主に
- ホテル
- 商業施設
- 公共施設
- 店舗
- 常設展示
などでの施工に用いられます。
現場ごとに下地の条件が都度異なることから、
専門業者の方は臨機応変に接着方法を選択できる糊なし壁紙での納品を好まれるようです。
「糊が付いていない」ということは糊付けの手間がかかるため、
糊なし壁紙は、性能の低い製品に映るかもしれませんが、
様々な現場に対応できる、柔軟性のある製品と言えるでしょう。
ちなみに、当店の糊なし壁紙でご注文いただく場合、
糊はご自身でご用意していただく必要があります。
当店では納品時に糊の同梱は行なっておりませんのでご注意ください。
糊付き壁紙とは?
「糊付き壁紙」とは文字通り、壁紙の裏面にあらかじめ粘着剤が付いているタイプを指します。
さらに分類すると、大きく次の2つに分けられます。
再剥離可能なタイプ
貼り付け後も、比較的剥がしやすいことを想定した製品です。
ただし全く糊残りしないわけではないので、ご注意ください。
強粘着タイプ
接着力を重視した製品です。再剥離不可で、
撤去時に強く糊残りする可能性があるため、注意が必要です。
「糊付き壁紙は、剥がして原状回復できますか?」
といったお問合せを受けることが時々ありますが、
必ずしも原状回復できるとは限りません。トラブルにつながりやすいため、非常に重要なポイントです。
糊あり・糊なしの違いを比較
ここで、糊付き壁紙と、糊なし壁紙の違いをわかりやすく表でまとめてみます。
| 比較項目 | 糊なし | 糊付き |
|---|---|---|
| 接着剤 | 施工時に別途必要 | あらかじめ付いている |
| 施工 | 接着剤の選定・施工が必要 | 直接施工可能 |
| 下地との相性 | 接着剤を含めた検討が必要 | 製品ごとの適合性確認が必要 |
| 原状回復 | 施工方法等による | 再剥離タイプでも保証されるものではない |
| 主な用途 | 常設・大型施設など | イベント・店舗装飾など幅広い |
| 注意点 | 施工方法の検討が必要 | 粘着タイプの確認が重要 |
次に、細かい注意点について説明します。
原状回復が必要なら「再剥離」を選べば大丈夫?
まず最初に注意しておくべきポイントとして
「再剥離タイプ=必ずきれいに原状回復できる」ではありません。
なぜなら、被着体、塗装、壁面の劣化状態、使用期間、温度・湿度などによって、
糊残りや壁面への影響が発生する可能性があるためです。
単純に
「賃貸だから」
「ポップアップストアだから」
「数日しか使用しないから」
といった理由で再剥離タイプの壁紙を貼り付けてしまうと、
後々、原状回復トラブルとなる場合があります。
どれを選べばいい?用途別の考え方
ホテル・公共施設・大型商業施設など
常設利用や大面積施工では、施工業者と相談のうえ、
下地や施工条件に適した壁紙・施工方法を選択しましょう。
当店では大型壁紙の出力実績も豊富なので、印刷をご依頼の際にはぜひご相談ください。
店舗・商業施設
常設か期間限定か、原状回復が必要かによって選択肢が変わります。
原状回復が特に不要で、手軽に施工したい場合は強粘着タイプが適しています。
ポップアップストア・イベント
基本的には再剥離タイプが候補になるものの、施設側の施工条件と壁面の確認が必要です。
ポップアップストアでの壁紙装飾ポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
原状回復が必要な場所
再剥離タイプが第一候補となります。その上で可能な限り事前の貼付テストをお勧めします。
当店では、有償にはなりますが事前貼り付けテスト用の出力も承っております。
壁紙を注文する前に確認しておきたい5つのポイント
当店に壁紙印刷をご依頼される際には、以下の5点を抑えておくと安心です。
- 壁紙を貼る場所
- 施設壁面の材質
- 状態常設か期間限定か
- 原状回復が必要か
- 施工業者が決まっているか
併せて施工現場の壁面写真などもご提供いただけると参考にさせていただきます。
不安な場合は事前の貼付テストを
いきなり壁面に貼り付けるのは不安という場合には、
事前にテストすることをお勧めします。
テスト用に出力したものを別費用にはなりますが、納品可能です。
なお、当店では施工方法そのもののサポートは行っていません。
実際の施工については、各壁紙メーカーの技術資料・取扱説明書をご確認ください。
よくある質問
Q. 糊なし壁紙は、どんな接着剤を使えばいいですか?
A. 施工業者・メーカー資料でご確認ください。
当店の糊なし壁紙は、メーカー標準品の「プリンテリアボンドS」が推奨されています。
Q. 再剥離タイプなら糊は残りませんか?
A. 条件によって糊残りする可能性があります。以下の技術資料も参考にしてみてください。
Q.ポップアップストアにはどのタイプがおすすめですか?
A. 原状回復条件・下地等によって異なります。
また施工をご自身で行うか、業者に依頼するかでも最適解は変わります。
ポップアップストアでの壁紙装飾ポイントについての記事 も参考にしてみてください。
Q.どの壁紙を選べばいいかわからなくても注文できますか?
A. 用途・使用環境等をお伝えいただけましたら、ご相談可能です。
まとめ:糊の有無だけでなく「どこで、どのように使うか」で選びましょう
壁紙印刷では、「糊あり・糊なし」のどちらが優れている、という話ではありません。
施工場所、下地、使用期間、原状回復の必要性などによって最適な製品は異なります。
「どのタイプを選べばいいかわからない」という方もご安心ください。
まずは使用場所や用途、壁面の状況などをお知らせください。
「大型施設に施工する壁紙を探している」
「原状回復が必要」
「糊付きと糊なしのどちらを選べばよいかわからない」
といった段階でもご相談承ります。
壁紙印刷のことなら、「とまとの壁紙印刷屋さん」にお任せください!